『理工学部同窓会 総会・特別講演会』について(10月19日)【2025慶應連合三田会大会】
2025年10月19日(日)、慶應義塾大学 日吉キャンパスにて、2025年慶應連合三田会大会が開催されます。(大会サイト https://2025.rengomitakai.jp/)
理工学部同窓会は、13時00分から「総会・特別講演会」を開催します。
今年の特別講演会で講師を務めるのは、第39期 応用化学科1981年卒業・北里英郎君(北里柴三郎記念館 名誉館長/北里大学名誉教授)です。
従前通り講演動画を制作しますので、地方にお住まいの会員の皆さまにもご視聴いただけます。今年は北里柴三郎記念館(熊本県阿蘇郡)にて8月に事前収録をおこない、10月に40分程度の動画に仕上げる予定で準備を進めています。北里英郎君によるご講演のほか、素晴らしい記念館の様子もご覧いただきますので、どうそお楽しみに!
大会当日は、会場に北里英郎名誉館長をお迎えし、理工学部教授の眞田幸俊君(当会の広報担当幹事)がモデレーターを務め、ご来場の皆さまに北里名誉館長と北里柴三郎記念館についてご紹介させていただいた上で、講演動画の上映会をおこないます。
上映終了後、総会をおこない、15時00分に閉会予定です。
本イベントは、大会券不要・事前申込不要です。ご興味のある方はどなたでも参加可能ですので、是非、お立ち寄りください。
理工学部同窓会 総会・特別講演会
「北里柴三郎のひととなり」~恩師 福澤先生への報恩を中心に~
日時: 10月19日(日) 13時00分 ~ 15時00分
会場: 日吉キャンパス第4校舎J11教室
講師: 北里 英郎(きたさと・ひでろう)君
参加資格: 興味のある方はどなたでも
参加条件: 大会券不要・事前申込不要・参加費無料プログラム
13:00 同窓会長・落合正行君より歓迎のご挨拶
13:05 奨学生よりお礼のご挨拶(2025年度理工学部同窓会奨学金採用者)
13:15 特別講演会 北里英郎君(講演講師)・眞田幸俊君(モデレーター)
14:50 総会
15:00 閉会今年の特別講演会は、北里英郎君(「北里柴三郎記念館」名誉館長/北里大学名誉教授)をお迎えし、千円札の肖像となった曽祖父の柴三郎博士のひととなりについてお話をお聞きします。
会場では、眞田幸俊理工学部教授とのショートディスカッションのほか、熊本県阿蘇郡小国町で収録した講演動画※の上映会を行います。また総会では、2025年度理工学部同窓会奨学金に採用された塾生たちもご紹介します。また、会場は、11時から16時まで、理工学部卒業生・関係者の「たまり場」として開放しますので、同窓生との待ち合わせや休憩などに是非ご利用ください。
本イベントは大会券不要・事前申込不要・参加費無料です。ご興味のある方はどなたでも参加可能ですので、是非、お立ち寄りください。
※ 講演動画は、本ページにて終日ご視聴可能です。
講演者:
略歴:
北里柴三郎記念館名誉館長/北里大学名誉教授
慶應義塾大学医学研究科博士課程修了 博士(医学)慶應義塾大学医学部助手(微生物学)を経て、1987~1996年まで博士研究員として、フランス、ドイツ、チェコの3か国で、ヒトパピローマウイルス (HPV)の研究に従事する。帰国後、聖マリアンナ医科大学、北里大学大学院医学研究科・講師を経て、2004年より北里大学医療衛生学部教授(微生物学)。2012-2022年同学部長。2022年定年退職後に、北里柴三郎記念館館長(熊本県小国町)、2025年7月より、同名誉館長・北里柴三郎大河ドラマ誘致アドバイサー。
要旨:
北里柴三郎は、熊本医学校、東京医学校(東京大学医学部)で学び、内務省に入り、国費留学生として、ドイツ留学を果たし、破傷風菌の純粋培養とその治療法としての血清療法の確立という金字塔を打ち立てた。日本の公衆衛生を改善したいとの一心から、海外からの招聘を固辞し、帰国するが、研究の場すら見つからずに無為な時間を過ごしていた。福澤先生は、「学者を援助するのは道楽である」と述べ、家族のために準備していた芝の土地を提供し、森村市左衛門に働きかけ、研究機材・建築費を工面し、ついに「私立伝染病研究所」が完成した。翌年には、当時の国民病であった結核を治すために、コッホの下でツベルクリン療法を学んだ柴三郎のために、自ら命名した「土筆ヶ岡(つくしがおか)養生園」を創立し、会計担当に田端氏を北海道から呼び寄せ、蓄財を同時に奨励した。1914年突如、「伝染病研究所」は、所管を内務省から文部省に移され、柴三郎以下ほとんどの職員が、田端氏が蓄財した資財を基に作られた「私立北里研究所」に移った。1917年「慶應義塾大学医学科」創設の際には、福澤先生の遺志を継ぎ、その恩に報いようと医学科長(後の医学部長)を無給であることを条件として8年間務めた。1931年、78歳で亡くなるまで、終始一貫、日本近代医学の向上に人生を捧げた。

北里 英郎 君(第93回北里記念式より)
(8月27日更新)
事前収録 記録動画
8月23日から24日にかけて、毎年恒例の特別講演会事前収録に行って参りました。
講演講師の北里英郎君は現在、熊本県小国町にございます『北里柴三郎記念館』の名誉館長を務めておられます。動画制作は、今年も株式会社ブイキューブの皆さんにお世話になっております。初めての出張ロケということで、現地の観光局にもご協力を仰ぎ、綿密な計画を立て、万全を期して羽田空港を出発いたしました。
北里名誉館長による特別講演の撮影は、「貴賓館」2階でおこないました。景観もさることながら、撮影中に虹が現れたことには心が躍りました。こちらの記念館は、柴三郎博士にきっと見守られているのだと感じる瞬間でした。残念ながら、虹の姿を映像に残すことは技術的に大変難しいため、記憶に焼きつけて参りました。
北里名誉館長に館内の各施設をご案内いただくシーンも撮影しました。記念館は、大正時代の建物と真新しい建物が緑濃い里山の風景に見事に融合した、美しく趣のある素晴らしい場所でした。最新のデジタルコンテンツが満載で、中でも「北里文庫」の凄さは、想像をはるかに超えていました。書庫の収蔵品が、戦火や自然災害に負けず、良好な状態に保たれていることにも驚きました。
また、制作する動画の導入部分に組み込むための、阿蘇の観光スポットの映像も撮影して参りました。特に阿蘇山の眺めは壮観で心を奪われました。高山のすがすがしい風は実に爽快でした。野生動物の激写にも成功しており、体力的には厳しいながらも、撮れ高にはとても満足しております。
早朝から日没後まで続く収録を温かく見守り、2日間に渡って行く先々で支えてくださった地元の皆さまに心よりお礼申し上げます。
事務局長 山形美弥子
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慶應連合三田会大会とは
慶應義塾を卒業した塾員たちが毎年秋に開催する全塾員対象の大同窓会です。毎年1万数千人の塾員とそのご家族が来場し、日吉キャンパス全体が賑わいます。
大会には卒業生に限らず、どなたでも参加できます。大会券も塾員、塾生関係なく購入できます。
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