訃報 内田 勲 君(元同窓会長・元評議員)

訃 報

永年にわたりまして慶應義塾ならびに理工学部同窓会を支えていただきました、元同窓会長で元評議員の内田勲君が、病気のため東京都内の自宅で、2023年7月12日に逝去されました。

享年 86

ここに謹んでお知らせいたします。
葬儀・告別式は既に近親者で執り行われました。

※香典等は辞退される旨ご遺族よりお申し出がありました。

 

内田勲君 略歴:

1960年に電気工学科(18期)を卒業後、横河電機製作所(現横河電機)入社。1999年代表取締役社長、2007年に代表取締役会長就任。2011~2015年に同社最高顧問。2009年から2014年まで慶應義塾大学理工学部同窓会会長、2015年より最高顧問。
日本経済団体連合会常任理事、電子情報技術産業協会副会長、日本半導体製造装置協会副会長、日本電気計測器工業会会長などを歴任。政府審議会委員も多く務めた。

2007年12月24日、東京・秩父宮ラグビー場にて。2007トップイースト11を制しチームの歴史を変える目覚ましい活躍を遂げた横河電機ラグビー部(現・横河武蔵野アトラスターズ)。優勝メンバーと内田勲君(最前列・中央)の晴れやかな笑顔。(写真提供:横河武蔵野アトラスターズ)

 

内田 勲 君におかれては、2014年の理工学部創立75周年記念事業における総額10億円の募金、理工学部同窓会奨学金の設立など、同窓会のために多くのご尽力をいただき、大いなる遺産を遺しました。偉大な指導者の旅立ちが残念でなりません。 在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

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同窓会奨学金設立物語

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藤原銀次郎氏によって、現在の理工学部の前身である藤原工業大学が1939 年に設立され、理工学部が創立75 年を迎えた2014 年。当時の理工学部長・青山藤詞郎先生の指揮のもと、理工学部・研究科は、創立75年記念事業として様々なプロジェクトを立ち上げました。

当時の理工学部長・青山藤詞郎先生

世界に通じる人材の育成とグローバルリーダーとしての研究者の養成につとめ、あわせて21 世紀の産業界を牽引する人材の輩出に注力することにより、世界トップレベルの教育研究拠点を形成しようと、三大プロジェクト「国際人材育成基金」・「慶應義塾基礎科学・基盤工学インスティテュート」・「慶應義塾イノベーションファウンダリー」が設立されました。

当時の理工学部同窓会長・故 内田勲氏

これらの記念事業を達成するため、当時の理工学部同窓会長・故 内田勲氏は、理工学部卒業生に向けて「日本の未来は、技術革新による成長にかかっている。この記念事業は、技術革新を支えるものだ」と理解・協力を求め、全国的な募金活動をおこないました。

更に、同窓会独自のプロジェクトとして、『将来の理工学部を担う学生の支援をおこないたい』と考え、特に経済的理由により学業に専念することが困難な理工学部学生を支援しようと、「奨学金制度」を設立しました。

母校の歴史は同窓会の歴史です。2039年の理工学部創立100年に向け、われわれ同窓会は、母校にとってどんな支えとなっていけるでしょうか。

創立75年当時の内田勲君(左)と青山藤詞郎理工学部長。 偉大な指導者の旅立ちが残念でなりません。 在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

慶應義塾大学理工学部奨学金規程

■奨学金制度の概要

対象者:1)理工学部2年生以上に在籍している者
2)勉学の意欲を持ち、成績、人物ともに優秀であること
3)経済的に修学が困難であると認められ、将来成業の見込みがあること
*すべて満たしていること
選考方法:応募者の中から学生総合センター矢上支部長の推薦に基づき、担当常任理事が決定する。
給付金額:年額60万円
給付期間:1年間  但し、翌年再申請することができる
支給人数:12名程度

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