英国発・無料オンライン教育プラットフォーム「FutureLearn」をご存知でしょうか。
慶應義塾大学ではFutureLearnを通じて、慶應義塾大学の研究や学びの発信のみならず、慶應義塾が有する貴重書や芸術作品等のアーカイヴを通じた日本文化の発信を意識して取り組んでいます。また、MOOCsにおけるLearning Designの開発や研究、授業と「同期」させ、授業の履修学生が各自でFutureLearnの同コースに登録して「非同期」でオンライン学習を行い、同期と非同期を組み合わせた「Blended Learning」の導入などにも挑戦しています。
2012年に英国のOpen Universityによって設立されたFutureLearnは、ソーシャルラーニング―学習者同士の学び合い―を重視しているオンライン教育プラットフォームです。ブリティッシュ・カウンシルやブリティッシュ・ライブラリー等の機関、世界有数の大学・研究センターや専門教育機関が様々なコースを提供しており、慶應義塾大学は2016年から英語・日本語の2か国語（一部除く）で公開しています。
2015年、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センターに勤務していた私（理工学部同窓事務局長 山形）は、当時の長谷山彰塾長から「慶應義塾がコースを開設できるようFutureLearnと契約を締結せよ」との指示を受けました。契約を担当するにあたり、British Council が開設しているコースの中から「英語論文コース」を受講（無料）してシステムの理解を深めるなどしました。英語論文の書き方を学ぶこのコースは、受講者が基本事項を学んだあとに１本の論文を書き上げ、プラットフォーム上で公開し、世界中のクラスメートとお互いの論文に対する感想を共有して終了するという内容でした。私は東日本大震災（2011年3月11日午後2時46分頃発生）によって被災者が心に負った傷について執筆しました。
海外契約担当になり初仕事でイギリスのオンラインコース配信会社 FutureLearn Ltd. と契約を結びました（2015年7月18日撮影）
FutureLearnとは：
2012年に英国のOpen University によって設立されたFutureLearnは、ソーシャルラーニング-学習者同士の学び合い-を重視しているオンライン教育プラットフォームです。コース登録・受講はすべて無料であり、有料で修了証、期間終了後のコース受講を取得することもできます。
慶應義塾大学は2016年からグローバルなオープンオンラインコース開発に取り組み、英語・日本語の2か国語（一部除く）で公開しています。特に慶應義塾が所有する貴重書や芸術作品等のアーカイヴ、研究を通じた日本文化を世界に発信しています。また、コース開発の実践から得た知見を、よりよいLearning Designのための研究に活用しています。例えば、授業の履修学生がFutureLearnの同コースに登録して各自でオンライン学習を行ったあとに授業に参加する、「Blended Learning（ブレンド型学習）」の導入などにも挑戦しています。
※初めての方は、まずアカウントをご登録ください。
大学ミュージアムにおける創造的「空き地」の実践：コレクション・マネジメントへの新しいアプローチ／Akichi in Collections Management: Perspectives from a Japanese University Museum
コレクション・マネジメントの新たなアプローチを見つけよう！
講師：渡部葉子、本間友、長谷川紫穂、宮北剛己（慶應義塾ミュージアム・コモンズ）
大学のコミュニティには、研究・教育目的で蓄積された多様なコレクション（コミュニティ・コレクション）があります。それらは、コミュニティに関わってきた人々の記憶を分け持っていて、自らのアイデンティティや価値観を確認するための拠り所になる可能性を秘めています。
2021年にオープンした慶應義塾ミュージアム・コモンズ（KeMCo）は、「空き地」というコンセプトのもとに、新しく豊かな接点をコレクションに持たせるための様々な活動をしています。このコースでは、コレクション・マネジメントの新しいアプローチとその取り組みについて、KeMCoでの実践や国内外の大学の事例を参照しながら学びます。
