【2022ホームカミングデーより】同窓会副会長・北城恪太郎氏 来賓挨拶

理工学部では毎年6月に、卒業/修了後10・20・30・40年の卒業生を矢上キャンパスにご招待し、ホームカミングデーを開催しています。2020年以降、コロナ禍により延期が続いていましたが、今年は来場型で実施されました。感染防止のため懇親会は見送られ、塾員による講演と施設見学がおこなわれ、来場者へ記念品が贈られました。(2020年度、2021年度の該当卒年の皆様へは、改めて理工学部より郵送にてご案内状が届けられる予定です。)

 

当日、理工学部同窓会からは、北城恪太郎副会長と堀之内英(すぐる)副会長が参列しました。

「やはり我々卒業生は、母校の研究や教育が現在どうなっているのだろうか、また施設もどうなっているのだろうかと、色々なことが気になる」という北城副会長。「今日は理工学部の研究・教育活動をご紹介いただけるし、私たちに施設も見学させてくださるということで、大変楽しみにしている」と期待していました。

会は12月4日(日)午後1時にスタートしました。開会に当たり、主催者の村上俊之理工学部長から歓迎のご挨拶が述べられました。そして来賓を代表し、理工学部同窓会の(所用で出席できなかった落合正行会長に代わって)北城副会長がご挨拶をいたしました。また、司会は朝倉浩一副会長(応用化学科教授)が務めました。

来賓挨拶では、「まずは村上学部長、斎木敏治研究科委員長はじめ教職員の皆様、本日は我々卒業生のためにホームカミングデーを企画していただいて本当にありがとうございます」とお礼が述べられました。続いて「母校が発展し、ますます社会的評価を上げていくためには、卒業生が母校を応援することがとても重要である」と母校支援の重要性について触れながら、北城副会長らしい幅広い見識とリーダーシップによって、来場した卒業生に向けて理解・協力が求められました。

【北城副会長からの来賓挨拶の内容を抜粋し、以下に引用します。】

◇はじめに◇

「理工学部は多様な分野で活躍しています。その研究成果が社会に実装されることは、我々卒業生にとっても大変嬉しいことです。また我々卒業生も、その社会実装の中に参加する、或いは学生の就職活動をお手伝いする、或いは卒業生や教職員が作ったベンチャー企業に参加して応援する、或いは社外取締役を務めるなど、様々な形で母校を応援することができると思っています。そういう意味で、今日ここで母校の研究・教育活動について教えていただければ、我々卒業生は『どのように貢献できるのか』を考えることができます」。

◇卒業生による貢献の重要性◇

「特に、私立学校が発展するためには、卒業生がどのように母校を応援するかということが非常に重要となります。国立大学には国からの資金援助がありますが、それに対して私立大学は、もちろん保護者の方々からのご寄付もありますけれども、やはり卒業生がどれだけ母校を応援するかが、資金面を含め、非常に重要なことだと思うのです」。

◇母校支援の具体的な方法◇

「母校を応援するために、慶應義塾大学、或いは理工学部に直接寄付していただくことは大変ありがたいことなのですが、色々な理由でそれも難しいという方で、現在所得がある場合には、ふるさと納税で母校を応援する方法があります。これは『港区にふるさと納税で寄付をすると、その7割が慶應義塾へ交付される』という制度です。ふるさと納税ですから、実質的な負担はありません。住民税をどこに払うか、という中の一部を「港区」の応援したい団体として「慶應義塾」を指定して寄付すると、それが母校への寄付になるということです。所得があって住民税を払っている方は、是非このふるさと納税を使って母校を応援していただければと思います」。

◇慶應義塾・ふるさと納税の認知度◇

ここで、北城副会長が来場者に向けて「慶應義塾がふるさと納税をやっていることについて知っている人はいますか?」と訊ねたところ、2~3名が手を挙げました。挙手の少なさに驚きの表情を見せる場面もありましたが、「所得のある方は是非、ふるさと納税で母校を応援していただきたい。返礼品は、優秀な学生が卒業して社会の役に立つ、ということです。品物は何も届きません。しかし、母校への応援になりますので、是非」と力説。理解と協力を求めました。

◇理工学部同窓会の会員として母校を支援◇

次に話題は同窓会へと移ります。「理工学部同窓会には現在5万人を超える会員(理工学部卒業生)がいますが、その中で同窓会費(年4千円)を納めてくださっている方が9千人以上いらっしゃいます。実はその同窓会費を使って、理工学部生に奨学金を支給しています」と、同窓会費を納めることが母校支援に繋がることについて触れました。

理工学部同窓会奨学金は、経済的支援を必要としている学生15名から20名程度に対し1人あたり年間60万円を支給する、給付型の奨学金です。その原資は同窓会費です。卒業生の皆さんからいただいた、年4千円の同窓会費から学生を支援しているという、同窓会として非常に重要な活動です。もちろん同窓会ホームページもあり、母校の事情がどうなっているのかを知ることができますし、総会・特別講演会の講演動画を視聴することもできます。そういった活動の費用もすべて同窓会費が原資となっています。奨学金を通して母校を応援することも非常に大事なことだと思いますので、まだ納入していないという方は、預金口座振替依頼書で自動振替を申し込んで、自動継続できる形で納入していただけると大変ありがたい」と、継続的な年会費納入への協力を求めました。

◇熱心に傾聴する卒業生たち◇

そして最後に、「今日はホームカミングデーであり、大学、理工学部への御礼もあるのですが、お気持ちのある方は多様なご寄付(慶應義塾へ直接寄付ふるさと納税同窓会費)で、母校を応援していただきたい。これは例えると、『年金制度』と同じことではないか…」と語りかける北城副会長。

「我々は年金を払って(自分が積み立てたお金を)老後に貰おうと思っていますけれども、今の日本の仕組みというのは、今、払っている人のお金で年金を支給するので、自分たちが過去に払ったお金は自分の年金ではありません。年金を貰うとき、我々は、後輩たちが払っているお金を貰っているのです。そういう意味では、母校がますます発展すれば、我々が入学したときも入学するのは難しかったと思いますが、『慶應の理工学部を出ているの?凄いじゃないか!』と、ますます社会的に認められ、評価が上がっていきます。そのためには、我々の後輩ががんばることが大きなきっかけになるのですから、是非、色んな形で母校を応援していただきたい」。

このように式辞を締めくくると、熱心に耳を傾けていた卒業生の皆さんから、温かい拍手が贈られました。

ご参考:

↑ 画像をクリック(慶應義塾ふるさと納税)

↑ 画像をクリック(同窓会費)

↑ 画像をクリック(同窓会奨学金)