[88] 来春、矢上キャンパスに新施設YIL(イール)が誕生します
生命情報学科・企画室会議委員 牛場潤一
学術研究支援課(YIL担当) 諏訪かおり
2025年4月、矢上キャンパスの36棟にYagami Innovation Laboratory(YIL)という2階建ての施設ができます。
これは、慶應義塾大学が日本学術振興会「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」および文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択されたことを受け、国内外の社会課題解決やスタートアップを通じた新産業創出といったイノベーションの場として作られるものです。今春、医学部に開設されたインキュベーションセンター(CRIK信濃町)と並ぶ、双子の施設です。
36棟の前にある奥行5mの細長い敷地にできる施設なので、うなぎ(eel)の寝床のような空間への親しみも込めて、「YIL(イール)」という愛称にしました。
イノベーションを起こすため、学内外から人が集い、会話や議論が生まれ、挑戦できる場所を目指しています。まずはその場所造りとして、建物1階は一面ガラス張りで開放的な空間とし、YILの活動を見えるようにして、「入ってみたくなる」ことを意識しました。学内外のゲストを招いてカジュアルにコミュニティ形成ができるよう、大型モニターを設置したイベントスペースや、居心地よく休憩や談話ができるラウンジスペースもあります。2階は「試す」をテーマに各種実験装置を備えた4ブースを設けて、教員によるワークショップを開催したり、学生が自由に実験装置を使ったりして、普段から気軽にさまざまな試作に挑戦できる場所を提供します。
今年度はプレイベントとして、提携校である沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究者を招待したトークショーや、本学教員によるワークショップ等を企画しています。
YILではこれらの取組みを持続するために、本事業が終了する2029年度以降は共同研究や協賛企業の獲得などを通じた自立的な運営を計画しています。
さまざまなイベントを企画しておりますので、完成の暁にはYILへお立ち寄りいただき、一緒に場所創りにご参加くださいますようお願い申し上げます。
1. YIL完成イメージ図
2. YIL建設予定地(36棟前)