【報告】2019年度理工学部同窓会総会・特別講演会
理工学部同窓会総会・特別講演会
講演テーマ:「我が国の電気事業と今後の展望 – 中部電力の事業戦略 –」
講演者:勝野 哲氏(中部電力株式会社 代表取締役 社長執行役員)
2019年10月20日(日)、2019年度連合三田会大会が開催されました。昨年に引き続き今年度も日吉記念館の新築工事中でしたが、日吉キャンパスでの開催となりました。同日午後、12:30より日吉キャンパスJ11教室にて理工学部同窓会総会が開催されました。北城副会長および岡田学部長からの挨拶に続いて、朝倉副会長から昨年度の会計報告および事業報告がありました。また今年度、同窓会奨学生に選考された学生13名が紹介されました。
13:00より総会に続いて行われた特別講演では、勝野哲氏により「我が国の電気事業と今後の展望 – 中部電力の事業戦略 –」という演題の講演が行われました。当日は曇り空の一日でしたが、塾員および塾生合わせておよそ130名が会場に集まり熱心に講演を聴講しました。
講演は、日本の電気事業の現状、電力システム改革と競争状況、現行のエネルギー政策、中部電力の事業戦略を中心として、大変興味深い内容でした。ニュース等で発表される情報は、かなり集約された内容のため、電力事業の詳細についてはなかなか理解することができません。勝野氏の講演内容には、多くの詳細情報が含まれており、それらをわかりやすく説明していただいたことで、聴衆は電力事業に対する理解が深まったと思います。この講演は、現在の日本のエネルギー政策を知るうえで大変興味深い内容だったように思います。また講演後には、再生可能エネルギーによってエネルギーが本当に賄えるのか、発電のためのシステム開発の必要性、日本における風力発電の必要性、強電の教育をどのようにすればよいのか、CO2はどの程度温暖化に影響しているのかなど、会場から多くの質問が出ました。これらの質問に対して、勝野氏は的確に答えており、質問された方々も満足していたように思います。